薬物陽性のROCフィギュア選手は「未成年」、情報筋明かす 北京五輪
北京(CNN) 北京冬季五輪のフィギュアスケート団体で金メダルを獲得したロシア・オリンピック委員会(ROC)のチームのうち、禁止物質の検査で陽性反応を示した選手は未成年者であることが分かった。複数の情報筋がCNNに明らかにした。
情報筋はいずれも匿名を条件に取材に応じた。
CNNは6人からなるROC代表チームで未成年なのはカミラ・ワリエワ選手(15)のみであることを確認した。
フィギュア団体の選手はまだ北京五輪でメダルを授与されていない。表彰式は現地時間の8日夜に予定されていたが、イベント一覧から削除された。
フィギュア団体では金メダルのROCに続き、米国が銀メダルを獲得。銅メダルを獲得したのは日本で、カナダは4位に入った。
国際オリンピック委員会(IOC)の報道担当者は表彰式が「法律相談」のために延期されたことを明らかにしていた。
陽性反応を示した選手の年齢を考えた場合、何らかの措置が取られるのか、また北京五輪での競技継続が認められるのかどうかは不明。
陽性反応が出た検査がいつ行われたのかも分かっていない。ただ、ロシアの新聞は事情に詳しい筋やロシアフィギュアスケート連盟の情報筋の話として、ROCチーム6人のうち1人から昨年12月に採取された検体でトリメタジジンの陽性反応が出たと報じた。
トリメタジジンは狭心症の治療に使われる薬物で、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止リストに掲載されている。