ワリエワ選手のドーピング問題、コーチら周囲の大人に注目集まる
(CNN) 北京冬季五輪のロシア・オリンピック委員会(ROC)代表、カミラ・ワリエワ選手(15)は17日にフリーが行われたフィギュアスケート女子シングルで4位に終わった。ワリエワ選手は禁止薬物の陽性反応が出たにもかかわらず出場が認められ、1週間以上にわたって論争が巻き起こっていた。
ワリエワ選手は金メダル候補に挙げられていたが、演技中に何度も転倒。そのワリエワ選手の隣に立っていたのが、いま注目を集めているコーチのエテリ・トゥトベリーゼ氏だ。
フィギュアスケート界で最も強力な女性と呼ばれることが多いトゥトベリーゼ氏は、フィギュアでのロシア躍進の原動力となってきた。首都モスクワにある同氏のスタジオにはロシア中から有力な女子フィギュア選手が集まり、記録更新や複雑なジャンプの習得を目指して小さな頃から訓練を受けているという。
ワリエワ選手は先週、五輪で4回転ジャンプを決めた初の女性選手となり歴史に名を刻んだ。他にも近年のロシア女子選手はトリプルアクセルから3回転フリップ、その他の難しいコンビネーションに至る技に挑んで限界を押し広げたことで知られる。
トゥトベリーゼ氏は先週、ロシアのテレビの取材に「カミラは潔白でありクリーンだと絶対に確信している」と語っていた。
トゥトベリーゼ氏は過酷な指導法でも知られる。昨年12月に行われたロシアのテレビとのインタビューでは、門下の選手は1日12時間の練習を行っていると説明。彼女たちなら「常にもっと多くをできる、もっと多くを自分に要求できる」とも述べた。