ディズニー映画、ロシアでの劇場公開見合わせ
ニューヨーク(CNN Business) 米ハリウッド映画の最大手で最も強い影響力をもつディズニーが2月28日、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアでの劇場映画公開を一時的に中止すると発表した。
ディズニーは同日発表した声明で「一方的なウクライナ侵攻と悲劇的な人道危機を受け、ロシアでの劇場映画公開を見合わせる」と説明。対象には傘下のピクサー映画「私ときどきレッサーパンダ」も含まれると述べ、今後の対応は状況の展開に応じて判断するとした。
さらに、非政府組織(NGO)と連携して、軍事侵攻から逃れて難民となった人たちのために緊急援助などの人道支援を提供すると言い添えた。
ディズニーはロシアでマーベルの「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」を5月5日に、ピクサーの「バズ・ライトイヤー」を6月16日に公開する予定だった。
ロシアの映画市場は中国や米国ほど巨大ではない。それでも劇場公開を一時的にでも見合わせるとした影響は大きく、ディズニーに続いてロシアでの公開を見合わせる映画会社が相次ぐ可能性もある。
この数時間前には動画配信サービス大手のネットフリックスが、ロシア国営テレビチャネルは同国で放送しないと表明していた。