清掃中に襲撃されたアジア系女性が死去、石で何度も殴られ脳損傷 NY
(CNN) 米ニューヨーク市クイーンズで昨年11月に石で頭を殴られて脳に重い損傷を負ったアジア系女性が、市内の病院で死去した。家族が女性のために開設したクラウドファンディングサイト「ゴーファンドミー」のページで明らかにした。
死亡したのはグイイン・マーさん(61)。警察によると、昨年11月、クイーンズ区ジャクソンハイツの空き物件の歩道を清掃していたところ、男に大きな石で何度も頭部を殴られ、顔と頭に重傷を負った。
この事件に関連してニューヨーク市警は翌日、エリサウル・ペレス被告(33)を暴行などの容疑で逮捕した。ペレス被告は4月12日に裁判所に出廷する予定。
ゴーファンドミーのページは、ジャクソンハイツの物件所有者がマーさんの治療代支援のために開設した。マーさんは脳の減圧のための手術を受けていたという。
同ページによると、マーさんは22日午後9時29分、頭部の外傷による合併症のために亡くなった。脳の右側には回復不可能な損傷を負っていた。
事件から約10週間後の2月初旬には意識が戻り、夫の呼びかけに応えて手を挙げることができていたという。CNN提携局のWABCは、意識を回復したマーさんが右腕や右足を動かすことができたと伝えていた。
この事件についてはニューヨーク市警のヘイトクライム捜査隊が捜査に当たっていた。
米国では新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、アジア系住民に対する暴行が急増した。