「Z」マーク着用、ロシア体操選手は後悔なし 「また同じことする」
(CNN) 男子体操大会の表彰式で戦争支持を意味する「Z」マークを着けてウクライナ人選手の隣に立ち、国外で広く批判されたロシアのイワン・クリアク選手(20)が、もう一度機会があれば「全く同じことをする」と語った。ロシア国営メディアが伝えた。
クリアク選手は先週末、カタール首都ドーハで行われた体操ワールドカップ(W杯)に出場した際、この「ショッキングな行為」について国際体操連盟(FIG)から非難されていた。
クリアク選手は「Z」マークをレオタードにテープで貼った状態で、ウクライナのイリア・コフトゥン選手と並んで表彰台に立った。コフトゥン選手は5日の平行棒で金、クリアク選手は銅メダルを獲得した。
「Z」マークはウクライナで作戦を行うロシア軍の戦車や車両に表示されていることから、ウクライナ侵攻への支持を示すシンボルになってきた。
ロシアのイワン・クリアク選手
SNS上のプロパガンダ動画には、「Z」マークをあしらった服を着たプーチン大統領の支持者が映っているように見える。
国営メディアのロシア・トゥデー(RT)によると、クリアク選手は「もう一度機会があって、胸にZの文字を着けるかどうか選択しなければならなくなったら、全く同じことをする」と語った。
「Z」マークの意味については、軍で使われているのを見て調べたところ、「勝利のために」「平和のために」の意味と分かったと説明。「悪意があったわけではなく、単に自分の立場を示しただけ。私はアスリートとして常に勝利をめざし、平和を支持する」としている。