「ソー:ラブ&サンダー」、公開初週の興収は196億円
ニューヨーク(CNN Business) マーベルのスーパーヒーロー映画の新作「ソー:ラブ&サンダー」が北米市場で封切られ、公開初週の興行収入が推計1億4300万ドル(約196億円)に達したことがわかった。ディズニーが明らかにした。
今回の数字は業界の予想と同程度の水準だった。予想では北米市場で約1億5000万ドルを売り上げるとみられていた。興行収入の記録を塗り替えることはできなかったが、米映画業界でも最も信頼できるシリーズにとっては力強い封切りとなった。
クリス・ヘムズワースやナタリー・ポートマンが出演する同作品は世界市場ではこれまでのところ、3億200万ドルの興収をあげている。
これらは朗報だが、観客や批評家からの評価が賛否両論あることは、良い知らせとはいえないようだ。「ロッテン・トマト」での評価は68%で、「コムスコア」での評価は「B+」だった。観客からのB+の評価は世界の終わりというわけではないものの、特に大衆向けに制作された作品であり、マーベルには懸念材料といえそうだ。
ファン層が公開初週に作品に夢中になっていない場合、長期的な収入の伸びは期待できそうにない。
例えば、5月に公開された「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の初週の興行収入は1億8700万ドルで評価は「B+」だったが、2週目の売り上げは67%の減少を見せた。一方、「トップガン マーヴェリック」は圧倒的に評判が良いこともあり、北米市場で約6億ドルの興収をあげている。