テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手、引退を表明
(CNN) 女子テニスの四大大会通算23勝を誇るセリーナ・ウィリアムズ選手(40)が、29日に開幕する全米オープンに出場後、テニスから引退すると表明した。「自分にとって大切なほかのこと」に集中するためとしている。
ウィリアムズ選手はファッション誌「ヴォーグ」のインタビューの中で、全米オープン優勝を目指すとしながらも、自分は今、「違う方向」へ向かうべき時にあると語った。
「人生には、違う方向へ動くことを決断しなければならない時が来る」。ウィリアムズ選手はインスタグラムに、自身が表紙を飾ったヴォーグの写真を投稿した。「セリーナの別れ……さよならは苦手」というタイトルだった。
「あまりに大好きなことがある時はいつもつらいもの。幸いなことに、私はテニスを楽しんでいる。けれど今、カウントダウンが始まった。私は母親であることに、私の精神的な目標に、そして今までとは違うけれどエキサイティングなセリーナを見つけることに集中しなければならない。次の数週間を楽しみたい」
この前日、ウィリアムズ選手は430日ぶりにシングルスで勝利していた。
「引退という言葉は好きになれない。私にとっては現代用語という感じがしない」。ウィリアムズ選手は記事の中でそう語っている。「私がやろうとしていることを一番うまく言い表せる言葉は進化かもしれない。私は進化してテニスから離れる。私にとって重要なほかのことに向かって」
「残念ながら、今年のウィンブルドンは優勝する準備ができていなかった。ニューヨークで優勝できるかどうかは分からないけれど、やってみる」
ウィリアムズ選手は1995年9月にプロデビュー。過去30年の間、女子テニス界の最有力選手として、姉のビーナス・ウィリアムズ選手とともにテニスを一変させ、四大大会で優勝を重ねた。