トランプ派のSNSに暴力的な投稿相次ぐ FBIの捜索に反発
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)がトランプ前大統領の自宅を捜索したことを受け、トランプ氏の支持者らが集まるSNSには、当局への反発を示す暴力的な書き込みが相次いでいる。
トランプ派のフォーラムでは、FBIによる家宅捜索が伝えられた直後の8日夜、銃に「弾丸を込めろ」というコメントがトップ投稿のひとつになった。
「はっきり言おう。ガーランド(司法長官)は暗殺する必要がある。簡単なことだ」「FBIを皆殺しにしろ」という書き込みもあった。
家宅捜索に許可を出したとされる判事の住所を書き込もうという呼び掛けや、同判事の写真に「首の周りにロープが見える」と書き添えた投稿もみられた。
このフォーラムでは、昨年1月の連邦議会議事堂襲撃事件に先立ち、暴力や警官への襲撃に関する投稿が飛び交ったことが指摘されている。
無党派・非営利の調査機関「アドバンス・デモクラシー(ADI)」によると、同事件で有罪となった人物からも、米国が「冷たい内戦」に突入しているのではないかと問い掛ける書き込みがあった。
CNNが見つけた投稿の中には、FBI捜査官への暴力をあおるコメントもみられた。
ADIを率いるダニエル・J・ジョーンズ氏は、単なる脅しと暴力予告を見分けることは難しいとしたうえで、政界の指導者や公職者らが暴力を扇動するコメントを書き込んでいることに懸念を示した。
同様の投稿は主流派のSNSでも目立った。ツイッターでは8日、「内戦」に言及するコメントが一時、1秒に1件以上のペースで投稿されたとのデータもある。