反政府武装勢力の上級指導者、爆発装置による攻撃で死亡 パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタンの反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」を創設した上級指導者1人が7日夜、攻撃の標的となって殺害された。TTP指導部内の情報筋2人が明らかにした。
米国が国外のテロ組織と認定するTTPは、アフガニスタンとパキスタン両国で活動している。
TTPの情報筋はCNNの取材に答え、オマー・ハリドの名でも知られるアブドゥル・ワリ上級司令官が他の幹部2人と共に即席爆発装置(IED)で狙われたと述べた。死亡したのはパキスタンと国境を接するアフガニスタンのパクティカ州だという。
CNNはパキスタン内務省に対し、ワリ司令官死亡の確認を求めたが返答はなかった。
米国務省によると、ワリ司令官は「JuA」と呼ばれるTTP系の武装組織を率いていた。この組織はパキスタン全土での数多くのテロ攻撃に関して犯行声明を出しているという。
国務省はワリ司令官の情報に対して最大300万ドル(約4億円)の報酬を提示するプログラムも運営していた。CNNは同省にコメントを求めている。
今回の殺害は、TTPとパキスタンの権力層が和平協議に向けて動く中で発生した。