元デュラン・デュランのアンディ・テイラー、ステージ4の前立腺がん告白
ロンドン(CNN) 英ロックバンド「デュラン・デュラン」絶頂期のギタリストだったアンディ・テイラーさん(61)が、ステージ4の前立腺がんと診断されていることを告白した。
デュラン・デュランは米ロサンゼルスで5日に行われたロックの殿堂入りを祝う式典で、テイラーさんの闘病を明らかにした。テイラーさんは治療中のためこの式典には出席せず、フロントマンのサイモン・ル・ボンさんが手紙の一部を代読した。
手紙の中でテイラーさんは、4年前に診断を受けたと打ち明け、殿堂入りについては「夢見ることはあっても、仲間としてそれを自ら経験できるなんて、とても信じられない」と喜びをつづった。
テイラーさんは1980年4月にデュラン・デュランに加わり、ソロ活動に専念するため86年に脱退した。2001年に再び加わってコンサートを成功させ、04年にアルバム「Astronaut」をリリースした後、06年に再び脱退していた。
殿堂入りの式典で16年ぶりにデュラン・デュランとしてパフォーマンスを披露するはずだったテイラーさんは、そのために新しいギターを購入していたといい、出席できないことに「ひどく落胆している」としながらも、「この日が来ることを疑った時もあった。この日を迎えられて本当にうれしい」とコメントしている。
手紙はその後、デュラン・デュランの公式サイトに掲載された。この中でテイラーさんは、「高度な延命治療」を受けていたおかげで持ちこたえていたが、最近になって「後退」に見舞われたと告白。「すぐにも命を脅かされるような容体ではないけれど、治療法はない」と打ち明けた。