ジェームズ・キャメロン監督、潜水艇事故とタイタニック沈没の類似点指摘
(CNN) 豪華客船タイタニック号の残骸見学ツアーに向かっていた潜水艇が「壊滅的な圧壊」に見舞われ、乗っていた5人全員が亡くなったとの発表を受け、1997年の映画「タイタニック」を手掛けたジェームズ・キャメロン監督は22日、二つの事故の類似点を指摘した。
CNNの番組に出演したキャメロン氏はタイタニック号の沈没について、「船長が何度も警告されていたにもかかわらず、月明かりのない視界の悪い夜に全速力で氷原に突っ込んだために起きた」と指摘した。
そのうえで「ここにも類似点がある。認証されていない潜水艇に関する警告は聞き入られなかった」と述べた。
タイタニック号の残骸見学ツアーに向かった潜水艇は18日に行方不明となり、それ以降、懸命の捜索救助活動が続いていた。
米沿岸警備隊のマーガー少将は22日、タイタニックの船首から約490メートルの海域で、遠隔操作艇が潜水艇「タイタン」の尾部を発見したと発表した。
ツアーを企画した企業オーシャンゲートは22日に声明を発表し、乗っていた5人は「悲しいことに亡くなった」との見方を示した。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、オーシャンゲートのストックトン・ラッシュ最高経営責任者(CEO)の妻、ウェンディ・ラッシュさんは、小売業界で財を築いたイジドー・ストラウスさんと妻アイダさんの子孫。ストラウス氏夫妻はタイタニック号の初航海の際に亡くなった。