米俳優ジョージ・クルーニーさん、スト支援を表明 エンタメ業界は「転換点」
(CNN) 米ハリウッドの俳優らが映画スタジオやテレビ会社に対するストライキに入る中、アカデミー賞受賞歴を持つ俳優ジョージ・クルーニーさんが14日、変化を求める声に加わった。
クルーニーさんはCNNに寄せた声明で、「私たちの業界は転換点にある」と指摘。「大勢の俳優や脚本家が生計を立てられなくなっている。業界が生き残るには変化が必要。俳優陣にとって、その旅はいま始まる」と表明した。
米国の西海岸と東海岸では14日、プラカードを手にした全米映画俳優組合(SAG―AFTRA)の組合員が映画やテレビのスタジオ前で抗議を行い、2カ月以上前からストを実施している脚本家たちに続いた。
SAG―AFTRAのストライキは13日に正式発表された。
ニューヨークでは、テレビドラマシリーズ「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の主演俳優ジェイソン・サダイキスさんの姿も目撃された。サダイキスさんはCNNの取材に対し、「企業の強欲の追放」などを訴えるスト参加者のスローガンに「耳を傾けてほしい」と語り、「これが全てを語っている」とコメントした。
いつまでストを支援するつもりかとの質問には、「必要な限り」と答えた。
俳優ストの対象になっているスタジオや動画配信サービスに対しては、全米脚本家組合(WGA)の組合員1万1000人あまりも5月2日からストを行っている。WGAの要求はSAG―AFTRAと重なる部分が大きく、公正な報酬、特に動画配信全盛の時代であることを踏まえたレジデュアル(再使用料)に関する対応、人工知能(AI)の使用に対する保護策の刷新を求めている。