サッカー女子W杯、イングランドのジェームズが謝罪 ナイジェリア選手への踏みつけ行為で
シドニー(CNN) サッカー女子イングランド代表のスター選手、ローレン・ジェームズはワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のナイジェリア戦で相手選手を踏みつけたことを謝罪した。この行為でジェームズにはレッドカードが出され、1試合の出場停止処分が下った。
7日に豪ブリスベンで行われた試合の87分、ジェームズはピッチに倒れた状態のミシェル・アロジーを踏みつけて退場処分となった。
試合はペナルティーキック(PK)戦の末、ナイジェリアが敗れる結果となった。アロジーは8日、ツイッター(X)でジェームズに対する敬意を共有。「私たちは世界の舞台で戦っている。この試合には情熱やどうにもならない感情、瞬間があった。全ての敬意をローレン・ジェームズに」とコメントした。
ジェームズはこれに返答し、ツイッターで謝罪。「私の全ての愛と敬意をあなたに。起きてしまったことを申し訳なく思う」と投稿した。
「それからイングランドのファンとチームメートたちへ。あなたたちのため、そしてあなたたちと共にプレーするのは私にとって最大の誇りです。自らの経験から学ぶことを約束します」と続けた。
レッドカードの判定により、ジェームズは12日にシドニーで行われる準々決勝のコロンビア戦に出場できない。
イングランドが勝ち進んだ場合も、その後の試合に出場できない可能性がある。レッドカードを受けると自動的に1試合の出場停止となるが、国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会の判断によっては出場停止の対象試合が増えることもあり得る。
ジェームズ個人の謝罪の後、イングランド代表チームも声明を発表。ジェームズが当該の振る舞いを悔やんでいると明かした。その上で、今後ジェームズを支えていくとしつつ、FIFAの手続きを尊重し、規律委員会が何らかの判断を下すまで、この件に関してはコメントしないと述べた。
アロジーを踏みつけた当初、ジェームズにはイエローカードが出されたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の後、警告は退場処分のレッドカードに引き上げられた。