ジャニーズ事務所、社長が辞任 創業者による未成年者への性加害認める
(CNN) ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は7日、おじで創業者の故ジャニー喜多川氏が長年にわたり未成年者に性加害を行っていたことを認め、辞任した。この問題は国際的な注目を集め、独立した調査が実施されていた。
NHKによると、藤島氏はこの日の記者会見で辞任を発表。事務所として被害者に補償する方針も明らかにした。
ジャニーズ事務所が性加害問題について記者会見するのは初めて。この問題は今年3月の英BBCのドキュメンタリーで注目を集め、4月にはジャニーズJr.の元メンバーが自身を含む複数の若い男性への被害を証言したことで改めて注目された。
喜多川氏は2019年、87歳で死去した。
NHKによると、藤島氏の後任には40年近く前にジャニーズ事務所から歌手デビューした東山紀之氏が就任する。東山氏は記者会見で、再発防止や被害者補償への真摯(しんし)な対応を約束した。
この1週間前には、ジャニーズ事務所から委託を受けた独立調査チームが報告書を発表していた。
調査に当たった専門家チームは41人に聞き取りを行った結果、喜多川氏が1950年代から2010年代半ばまでの間、「長期間にわたって広範に性加害を繰り返していた」と結論付けた。
専門家チームは性加害がこれほど長く続いた理由について、同族企業のジャニーズ事務所では創業者が大きな権力を振るい、説明責任がほとんど果たされていなかった点に一因があると指摘。被害者補償制度の設立など複数の提言を行い、藤島氏に社長辞任を求めていた。