レース途中で車を使用、ウルトラランナーに1年間の出場停止処分 英国
(CNN) 英イングランドで50マイル(約80キロ)のウルトラマラソンに出場した女性ランナーが、途中で車を使っていたことを認め、英陸上競技連盟(UKA)から12カ月の出場停止処分を言い渡された。
英スコットランドのジョアシア・ザクルシェフスキー選手は今年4月7日、イングランド北西部で開かれたウルトラマラソンに出場。途中で友人の車に乗せてもらい、3位でゴールした。
ザクルシェフスキー選手はUKAの独立懲罰委員会に提出した手紙の中で、「あの日私は車で移動した後に完走し、ゴールして不適切にメダルとトロフィーを受け取りました。すぐに返還すべきだったのに、そうしませんでした」と告白した。
懲罰委員会は、ザクルシェフスキー選手が途中で車に乗せてもらったことを隠して3位のトロフィーを受け取ったと結論。英陸連の管轄する大会に出場することや、英代表選手となることを12カ月間禁止するとした。
この期間はコーチや審判、マネジャーを務めることも禁止される。
ザクルシェフスキー選手のタイムに不審があることは、レース後に行われたデータの調査で判明した。その後、本人がBBCの取材に対し、3位のトロフィーを受け取ったのは「とてつもない過ち」だったと告白。大会前夜にオーストラリアから到着して疲れと時差ぼけの症状があったと釈明した。
「私は決して意図的な不正はしないし、これは狙ったレースではなかった。でも言い訳はしたくない」とザクルシェフスキー選手は語り、中間地点あたりで道に迷い、脚が痛くなったので、次のチェックポイントまで友人の車に乗せてもらうことにしたと説明している。
ザクルシェフスキー選手は医師で、スコットランドおよび英国代表として国際大会に出場していた。