報道機関11社、イスラエルとエジプトに共同書簡 ガザでの取材求め
(CNN) 激戦が続くパレスチナ自治区ガザ地区での取材活動を求め、CNNなど報道機関11社がイスラエルのネタニヤフ首相とエジプトのシーシ大統領にあてて共同書簡を送った。
書簡に署名したのは、米国からCNNのほかにCBSニュース、ABCニュースの各局、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、ロサンゼルス・タイムズ各紙、AP通信と、英国のBBCニュース、ITVニュース、スカイニュース各局、仏AFP通信。
書簡は、ガザ情勢をめぐる非公式の情報がSNSに多数投稿されるなか、信頼できる情報源は現地で活動している少数のジャーナリストだけだと指摘。戦時に現場を取材する危険性は承知しているが、世界が危機を理解するためには事実に即した公正な情報が不可欠だと主張した。各社とも長年の歴史を持つプロの報道機関として、リスクに対処する基盤は備えているとも強調した。
先月ガザで軍事衝突が始まってから、欧米の報道機関は同地区に自力で取材班を送り込むことができず、主にイスラエル側から報道を続けてきた。ガザからの情報は、ほぼフリーのジャーナリストらに頼っているのが現状だ。
CNNなど一部機関の取材班は最近、パレスチナ側に展開するイスラエル軍との同行を認められているが、軍と行動をともにするなどの条件を受け入れる必要がある。