100歳の飛び込み選手、世界選手権で模範演技
(CNN) 100歳を迎えたイランの飛び込み選手、タギ・アスカリさんが先週、中東カタールで開催中の世界水泳選手権で模範演技を披露した。
アスカリさんは1951年のアジア競技大会で銀メダルと銅メダルを獲得。それからずっと、飛び込みへの情熱を失ったことはない。
来週は世界マスターズ水泳選手権に、最年長の選手として出場する。
アスカリ氏は世界水泳連盟とのインタビューで「10代の時から今までずっと、飛び込みが大好きだった。51年から今まで、私の演技以外は何も変わっていない」と話した。
幼いころに近所のプールで、宙返りで飛び込む子どもたちを見たのが始まりだったという。
その日から飛び込み熱に火が付き、やがてアジア競技大会や全国大会でメダルを獲得するようになった。
41歳の時に全国大会で金メダルを取って、競技の第一線を退いた。
飛び込みを始めてからこれまでに、競技の世界も大きく変わった。74年にイランの首都テヘランでアジア競技大会が開催されたころには中国のチームが参入し、その後急速に成長した。「私たちは最初と同じレベルにとどまっていたので追いつくことができなかった」と、アスカリ氏は振り返った。