米国がイラク首都でドローン攻撃、米軍攻撃に関与の武装組織司令官狙う
ワシントン(CNN) 米軍は7日、イラク・バグダッドでドローン(無人機)攻撃を行い、親イラン武装組織「カタイブ・ヒズボラ」の司令官1人を殺害した。中東地域での米軍への攻撃に関与した人物とされる。米中央軍が明らかにした。
米国とイラクの当局者によると、攻撃はバグダッド市内の車両1台に対して実施。米中央軍は声明を出し、民間人が巻き込まれた兆候はないと述べた。
司令官の身元は明らかにされていない。地元警察は7日、スポーツ用多目的車(SUV)を狙った攻撃について、バグダッド東部のイスラム教シーア派が支配的な地区で行われたと説明した。
今回の攻撃は、米国がイランの支援を受ける武装勢力への報復を計画する中で起きた。これらの勢力は先月、ヨルダンのシリア国境付近にある米軍の前哨基地にドローン攻撃を仕掛けた。攻撃により、米兵3人が死亡していた。
米当局者1人は今回の攻撃について、バイデン大統領が先週承認した報復の一環だと明かした。
バグダッドで活動するCNN取材班は、現地時間午後9時半前後、2度の大きな爆発を立て続けに聞いた。
イラクの統合作戦司令部は、車両を標的とした事案について捜査を開始したと発表。バグダッド東部でのこの事案では2人が死亡したとしている。