テイラー・スウィフトさん、プライベート機追跡の米大学生に法的措置示唆
(CNN) 米人気歌手テイラー・スウィフトさんの弁護士が、著名人や公人のプライベートジェット機を追跡しているフロリダ州の大学生に対し法的措置を示唆したことが分かった。
大学生のジャック・スウィーニー氏は6日のCNNの取材に、スウィフトさんのフライトを追跡するSNSアカウントを巡り、弁護士から法的措置を示唆する停止命令通告書を受け取ったことを確認した。この件は米紙ワシントン・ポストが最初に報じた。
スウィーニー氏は米起業家イーロン・マスク氏のジェット機をインターネット上で追跡して怒りを買ったことで知られる。X(旧ツイッター)を所有するマスク氏は2022年12月、スウィーニー氏のアカウント「@ElonJet」を停止した。
スウィーニー氏はその後Xへの復帰を許可され、マーク・ザッカーバーグ氏やビル・ゲイツ氏などのプライベートジェットの動きを追跡するアカウントも運営している。
スウィーニー氏が運用するSNSアカウントは、一般公開されている米連邦航空局(FAA)のフライトデータや、個人の航空ファンが追跡する航空信号を活用するもの。追跡対象となる個々のフライトの炭素排出量を推計値で記載していることも多い。
スウィフトさんの弁護士が送付した12月の通告書では、スウィーニー氏が「依頼人の居場所や将来の行き先をSNS上でリアルタイムかつ正確に公開するなど、ストーキングや嫌がらせ行為」に及んでいると非難。
こうした行為がスウィフトさんの「身の安全や幸福に差し迫った脅威」を突き付けていると主張した。スウィーニー氏は「世間の注目や金銭的要求と引き換えに」他者の安全をないがしろにしているとも批判した。
一方、スウィーニー氏はCNNの取材に、危害を加える意図は決してなく、「公開情報」をまとめているだけだと説明した。
スウィフトさんについては「いくつか良い曲があると思う」としつつも、「私は透明性や公開情報を信じている」となどとコメントした。
スウィフトさんの今後の旅程を巡る関心はこのところ高まっている。特に、海外公演から米国にとんぼ返りして、交際相手の米プロフットボール選手トラビス・ケルシーさんの出場するスーパーボウルに駆けつけることができるかどうか、注目が集まっている。