ドアプラグ吹き飛んだボーイング機、ボルト4本が欠損 米当局

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アラスカ航空1282便(ボーイング737MAX9型機)の胴体プラグ部分を調査するNTSBの職員/NTSB/Handout/Getty Image

アラスカ航空1282便(ボーイング737MAX9型機)の胴体プラグ部分を調査するNTSBの職員/NTSB/Handout/Getty Image

(CNN) 米アラスカ航空の旅客機(ボーイング737MAX9型機)で飛行中にドアプラグが吹き飛んだ事故について、米国家運輸安全委員会(NTSB)は6日、事故が起きた時点で同機のドアプラグを固定するボルト4本が欠損していた証拠が見つかったと発表した。

先月5日に発生した事故を受けてNTSBは調査に乗り出し、MAX9型機は全機が19日間にわたって飛行停止となった。

NTSBの発表を受けてボーイングは責任を認め、再発防止に努めると表明した。

NTSBが6日に公表した19ページの暫定報告書によると、上空から地面に落下した事故機のドアプラグを分解して調べた結果、ボルトで胴体に固定されていたはずのプラグに損傷がなかったことから、同機はボルトが欠損した状態で飛行していたと結論付けた。

内装修復直前のドア(水色の円はボルトのない3カ所。4カ所目は断熱材で覆われており見えない)/Boeing/National Transportation Safety Board
内装修復直前のドア(水色の円はボルトのない3カ所。4カ所目は断熱材で覆われており見えない)/Boeing/National Transportation Safety Board

報告書には、アラスカ航空に納入される1カ月以上前の昨年9月に撮影された写真も添えられている。写真はボーイングの従業員2人がやりとりしたメッセージからNTSBが入手したもので、作業中の同機はボルトが欠損していた。つまり同機は1月5日に事故が起きるまで数カ月間、ボルトが欠損した状態で飛行していたことになる。

今回の暫定報告書は責任の所在や原因については判断していない。最終報告書がまとまるのは1年以上先になる見通し。

事故機は側壁が吹き飛ばされて機体に大穴が開いていたが、この部分に面した座席が空席だったことから死者や重傷者はなく、無事にオレゴン州のポートランド国際空港に引き返した。

問題はボルトの欠損だけではなかったと思われる。アラスカ航空とユナイテッド航空は先月、1月5日の事故後の点検でボルトの緩みが見つかったと発表していた。

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