中国国連大使、米国の中東での軍事行動を非難 「新たな混乱引き起こす」
(CNN) 中国の張軍国連大使は、シリアとイラクでの米国の行動が「新たな地域の混乱を引き起こしている」として、米国による中東地域での空爆を非難した。
米軍は兵士3人が死亡した攻撃への報復として、イラン・イスラム革命防衛隊やイランを後ろ盾とする武装勢力が使っているイラクとシリアの施設や兵器を空爆した。この空爆を受けて、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれた。
張大使は「最近、米国はシリアとイラクで空爆を行い、多数の死傷者が出た。こうした行動はシリアとイラクの主権や独立、領土の一体性を著しく侵害するものだ」と指摘。「関連の軍事行動は間違いなく地域の新たな混乱を引き起こしている」と言い添えた。
張大使は、国際社会には緊張を緩和し、紛争の激化を防ぐ責任があると述べた。
張大使は、米国が、中東であろうとどこであろうと紛争を起こそうとはしないと発言しているものの、逆の方向に向かっていると指摘。根本的な原因は、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦と戦闘行為の停止を実現できていないことだと述べた。