マライア・キャリーさん、母と姉を同じ日に亡くす 悲しみの心境吐露
(CNN) 米歌手マライア・キャリーさんは26日、CNNに寄せた声明で、母と姉を同じ日に亡くしたことを明らかにした。
マライアさんは声明で「先週末に母が亡くなり、心が張り裂けそうです。悲しいことに、悲劇的な巡り合わせで、姉も同じ日に死去しました」と明かした。
母パトリシアさんと姉アリソンさんの死因に関して詳細は公表しなかった。パトリシアさんは87歳だったと報じられている。訃報(ふほう)を伝えた地元紙によると、ニューヨーク州コクサッキー在住のアリソンさんは63歳だった。
「恋人たちのクリスマス」などで知られるマライアさんは声明で、「死去前に母と1週間一緒に過ごせて幸せでした。この困難な時に皆さんが愛と支援を寄せ、プラバシーを尊重して下さっていることに感謝します」と表明した。
パトリシアさんは名門音楽学校で訓練を受けたオペラ歌手で、声楽のコーチも務めていた。結婚相手となったマライアさんの父親、アルフレッド・ロイさんとはマライアさんが3歳のときに離婚。ロイさんは2002年に亡くなった。
マライアさんは20年の回顧録で母親との「複雑な」関係について吐露し、「私の人生の多くの側面と同様に、母との私の旅も矛盾やせめぎ合う現実であふれていた」とつづっている。
時に関係がこじれることもあったものの、マライアさんは本の冒頭の献辞に母の名前を記した。
姉のアリソンさんとは疎遠だったと報じられている。アリソンさんは21年、回顧録の一部の内容により故意の精神的苦痛を受けたとして、マライアさんを提訴した。
CNNが入手した訴状によると、アリソンさんはニューヨークで提起した訴訟で、妹は自分に「屈辱と恥」を与える手段として本を利用したと主張した。
法廷記録によると、マライアさんは反訴しなかった。
マライアさんは3人きょうだいの一人。パトリシアさんにはアリソンさんに加えて、モーガンさんという息子もいた。