開会式の最後にフランスの柔道選手テディ・リネール(右)と元フランス陸上選手マリージョゼ・ペレクは熱気球のような聖火台が浮かび上がるのを見守った。熱気球による最初の飛行は1783年にフランスで行われた=7月26日、仏パリ/Vadim Ghirda/AP
(CNN) 今年の夏季五輪(オリンピック)はフランス首都パリで開催された。そのすべてはこれまでに見たことのないような各国代表団のパレードで幕を開けた。
選手団はセーヌ川をボートで下り、フランス首都で有数の象徴的なランドマークを通過。エッフェル塔対岸にあるトロカデロ広場の前にたどり着くと、聖火台に火が灯され、フランスのマクロン大統領による開会宣言が行われた。
米国はパリ大会で最多となる126個のメダルを獲得し、金メダル40個は中国と並んで首位だった。先陣を切ったのは体操のスーパースター、シモーネ・バイルズで、団体と個人総合の両方で金メダルを獲得して復帰を遂げた。もうひとりの歴代最高オリンピアン、競泳のケイティ・レデッキーは金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。
飛び込みでは中国チームが圧倒的な強さを発揮。8種目すべてで優勝し、前例のない完全制覇を果たした。
陸上競技ではスウェーデンの棒高跳び選手アルマンド・デュプランティスと米国のハードル選手シドニー・マクラフリンが世界記録を更新。ジュリアン・アルフレッドは100メートルで優勝し、セントルシア初のオリンピックメダルに輝いた。
開催国には多くの声援が送られた。フランスは男子バレーボールと7人制ラグビーで金メダルを獲得。競泳のレオン・マルシャンは金メダル4個と銅メダル1個、柔道のテディ・リネールは金メダル2個を勝ち取った。バスケットボールチームは男女ともに銀メダルを獲得し、優勝が確実視されていた米国を追い詰めた。
パリ大会はスタッド・ド・フランスでの閉会式で幕を閉じ、2028年大会の開催地ロサンゼルスにバトンが渡された。