米政権、北朝鮮と「直接接触」 ティラーソン国務長官が明言

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米国のティラーソン国務長官。北朝鮮と直接コンタクトを取っていることを明らかにした

米国のティラーソン国務長官。北朝鮮と直接コンタクトを取っていることを明らかにした

ワシントン(CNN) 米国のティラーソン国務長官は30日、米国が北朝鮮と直接接触する経路を持ち、事態の鎮静化を目指していることを明言した。訪問先の北京での記者会見で語った。

ティラーソン氏は会見で、北朝鮮は核開発の完了前に対話することを望んでいるのかという質問に答え、「今探っているところだ」「対話したいかと問い掛けている。北朝鮮当局に通じる独自の直接経路が複数あり、暗闇の状態ではない」と述べた。

また米国側の目標は対話による「平和的な解決」だと強調し、そのために直近の行動としては「事態を沈静化」させる必要があると指摘。「先方は過熱気味なので、まず落ち着かせることが必要だと思う」と語った。

その中にトランプ米大統領の過激な発言を抑えることも含まれるかという質問には直接答えず、「全体的な状況が過熱気味だ。だれもが沈静化を望んでいると思う」「北朝鮮がミサイル発射をやめればかなり落ち着くだろう」との見方を示した。

ティラーソン氏は北京で中国の習近平(シーチンピン)国家主席、王毅(ワンイー)外相らと北朝鮮情勢などをめぐって会談した。11月に予定されるトランプ氏の訪中に向けた地ならしという目的もある。

国務省の報道官は同日、「米外交当局は北朝鮮体制内部の当局者らと接触できる経路を持っている」と述べ、ティラーソン氏の発言を確認した。

そのうえで、米国側は現体制の崩壊や交代、南北統一の推進、軍事境界線を越える派兵などを目指してしていないと明言してきたものの、北朝鮮側が非核化へ向けた対話に応じる気配はないと語った。

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