フェイスブックCEO、スマートフォン開発を否定 検索分野に意欲
(CNN) 米交流サイト(SNS)フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が11日、同社の新規株式公開(IPO)以来約4カ月ぶりに主要な公の場に登場した。同社が多機能携帯電話(スマートフォン)の開発を手がけるとのうわさを否定する一方、新たな成長分野として検索サービスなどへの進出に意欲を示した。
ザッカーバーグ氏は米サンフランシスコで開催されたテクノロジー情報サイト「テッククランチ」のイベントで約30分間、同サイトの創設者マイケル・アーリントン氏の公開インタビューに応じた。
フェイスブックのアイコンがプリントされたTシャツ姿で登場し、落ち着いた明るい表情で質問に答えた。
IPO時からほぼ半値まで下がった株価については「明らかに期待はずれ」と認めたが、同社が最近沈黙を守っていたのは、新商品の開発に向けて社内の組織を整備していたからだと説明。かねてうわさされていたスマートフォン開発は「意味がない」と否定したうえで、検索サービスなどの分野に関心を示した。
同氏によれば、フェイスブックのユーザーは人名だけでなく、ブランドなど他の情報についても盛んに検索している。将来はフェイスブックだけが持つデータを基に、「この街で、私の友だちが勧めているレストランはどこか」と言った質問に答えるようなサービスが考えられるという。
投資家が不安視するモバイル版については、IPO以降に導入したモバイル向け広告やユーザーの増加などをあげ、好調だとアピールした。