「チーター」ロボットがスピード新記録、ボルト選手を破る
(CNN) 米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が開発している4足ロボット「チーター」が、ランニングマシン上の走行で時速約45.5キロを達成した。陸上のウサイン・ボルト選手が持つ人間の世界記録を破り、自己最高記録も大幅に更新している。
同ロボットのこれまでの最高速度は時速29キロだった。一方、国際陸上競技連盟によれば、ボルト選手が100メートルで打ち立てた記録を20メートルに分割した時速は約44キロ。ただしDARPAは、チーターはランニングマシンを使ったという点で、ボルト選手よりもやや有利だったと認めている。
チーターはDARPAがロボットメーカーのボストン・ダイナミクスと共同で、起伏の多い地形でもスピードを損なわずに高速走行できるロボットとして開発を進めている。来年には自然の地形で走行実験を行う予定。
ただし本物のチーターと競争した場合、ロボットに勝ち目はなさそうだ。チーターは陸上動物の中で最も足が速く、短距離なら約時速96キロのスピードが出せる。