iPhoneグッズ出荷は時間の勝負、しのぎを削るメーカー
スマートフォンのアクセサリーは大きな利益が期待できる。2012年のスマートフォン向けアクセサリーの市場規模は世界で208億ドル(約1兆6000億円)と予想され、このうちiPhone向けは60億ドル。スマートフォン1台につき、平均56ドルがアクセサリーや周辺機器に費やされているという。
メーカーにとっては、本体の発売時点で自社の製品を売り出せるかどうかが鍵となる。調査会社ABIリサーチによると、スマートフォン用のケースは38%が本体と同時に購入され、36%は3カ月以内に購入されている。
一部のメーカーは、新製品の仕様について発表前にアップルから直接情報提供を受け、前もって対応アクセサリーの製造に着手できる。ただし膨大な量の秘密保持契約に署名させられているとみられる。今回の発表に当たっては、音響機器メーカーのボーズなどがアップルと手を組んだ。
しかしそれ以外のメーカーは発表を待つか、裏情報に頼るしかない。iPhoneとiPadのアクセサリーを製造するアジアの工場が、発表の数カ月前に、新製品の仕様に関する信頼できる情報と、実物大模型を手にしていたとの情報もある。