iPhoneグッズ出荷は時間の勝負、しのぎを削るメーカー
ただ、そうした情報が正確だという保証はなく、賭けに出ることに二の足を踏むメーカーも多い。
アクセサリーメーカーの米インケース社は、IT情報サイトなどに掲載された情報をもとに、できる限りの準備を済ませたうえで、アップルの発表を待って製造に着手した。
発表と同時に製造を開始できるよう、中国の工場には前もって担当チームを派遣。発表当日の12日はネット電話を使って社内全体で生中継を見守り、その日の午後には新しいケースに関するプレスリリースを出した。3~4週間後に発売できる見通しだ。
コネクターの変更の影響を受けるハードウエアのメーカーはさらに厳しい対応を強いられる。時計付きラジオやスピーカーなどを製造するアイホーム社は、「大きな変更が予想される場合、発表の数カ月前からさまざまな可能性について検討し、基本的な技術の変更も進める」と打ち明ける。これにより、通常は出荷まで7~9カ月かかるところを、数カ月の短縮が可能という。