米アップル、携帯端末用OS担当の副社長フォーストール氏が退任へ
(CNN) 米アップルで携帯端末用基本ソフト(OS)「iOS」の部門を率いてきたフォーストール上級副社長(43)が来年、退任する見通しとなった。
フォーストール氏は退任までの間、ティム・クック最高経営責任者(CEO)の顧問を務めるという。退任の理由は明らかでない。
フォーストール氏は1997年にアップル入社。昨年死去したスティーブ・ジョブズ前CEOの後継者として、また最近はクックCEOの後任として有力視されてきた人物だ。マーケティング担当のフィル・シラー上級副社長、デザイン担当のジョナサン・アイブ上級副社長とともに首脳陣を構成し、同社の新製品発表イベントで基本ソフトの説明を担当することが多かった。
今年9月に「iPhone(アイフォーン)5」が発表されたイベントでも説明に立ったが、先週の「iPad mini(アイパッドミニ)」発表では登壇しなかった。iPhone5や新世代のiOS6をめぐっては、地図アプリなどさまざまな不具合が指摘され、批判が続出している。
同氏の担当業務はアイブ氏をはじめ、幹部のボブ・マンスフィールド、エディ・キュー、クレイグ・フェデリギ各氏が分担して引き継ぐとみられる。
アップルはまた、小売部門を率いるジョン・ブロウェット上級副社長の退任も発表した。同氏のポストについては後任探しを進めているという。