グーグル・マップに北朝鮮の詳細情報、首都市街から核施設まで
(CNN) 北朝鮮の首都・平壌から寧辺(ヨンビョン)の核施設へ行く道順は?――米グーグルは28日、地図アプリ「グーグル・マップ」の更新版を発表し、これまでほぼ空白だった北朝鮮の地図に道路や建物などのデータが追加されたことを明らかにした。
新たな地図を使えば、平壌中心部を拡大し、金日成(キムイルソン)主席や金正日(キムジョンイル)総書記の遺体が安置される錦繍山記念宮殿の写真を引き出すこともできる。
ただ、写真は郊外へ行くにつれて少なくなり、寧辺の核施設や耀徳、化城の強制収容所とされる場所などの様子は見ることができない。北朝鮮が核実験を計画しているとみられる豊渓里(プンゲリ)実験場は今のところ、地図上に表示されていない。
グーグルによれば、道路や建物などの新たなデータを提供したのは世界各地の有志。ユーザーが自由に情報を追加、編集できるソフト「グーグル・マップ・メーカー」を使い、数年間かけて入力してきた。同社は公式ブログで、こうした作業をさらに継続するよう呼び掛けた。
グーグルは「北朝鮮に親族のいる韓国の人々には特に役立つだろう」としている。ただ、北朝鮮内部ではインターネットが厳しく規制されているため、現地の一般住民が地図を利用する機会はあまりなさそうだ。