iPadスタンド付き「おまる」、効果はいかに?
(CNN) 一見普通のプラスチック製おまるに、子どもの喜ぶ特別な仕掛けが――。今月開催された家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に、米アップルの多機能タブレット端末「iPad(アイパッド)」専用のスタンドが付いたおまるが登場した。
英語でおまるを意味する「potty(ポッティ)」から予想される通り、その名も「iPotty(アイポッティ)」。ゲーム周辺機器などで知られるCTAデジタル社が、40ドル(約3600円)で発売するという。
タッチスクリーンに映るゲームやビデオで子どもを誘えば、いやがらずにおまるに座るだろうという発想だ。しかしインターネット上では「無謀なアイデア」との批判が目立つ。確かに、iPadは子どもの10メートル以内に近づけない、トイレトレーニング中に使うなんてもってのほか、と考える親は多そうだ。
習慣づけの問題もある。成長してからも、目の前に高価な電子機器がなければ「出ない」となったら、これは厄介だ。
トイレトレーニングは親子の絆を深める貴重な経験なので、ゲームやビデオを持ち込むべきではないと主張する専門家もいる。
とは言え、iPottyが狙い通りの効果を発揮するケースもあるだろう。子育てに技術の力を借りるのは間違ったことではない。だいたい職場ではスマートフォン、自宅では雑誌と、トイレに必ず何か持ち込んでいる大人に、このアイデアを批判する資格はないのかもしれない。