ローマ法王退位、「1人の巡礼者」に ツイッターは「空席」に
ベネディクト16世がツイッターの公式アカウント「@Pontifex」に残した最後のツイートは、「皆様の愛情と支援に感謝します。常にキリストを中心に生きる喜びを体験されますように」だった。
その後、この言葉も含めてベネディクト16世の投稿はすべて消去された。同アカウントは次の法王が利用するかどうか決めるまで休眠状態となる。
ローマ法王庁は、3月31日に行われるイースター礼拝の週までに次期法王を決めたい意向で、週明けにも「コンクラーベ」の日程を決めるための枢機卿会議が始まる見通し。
コンクラーベはバチカンのシスティーナ礼拝堂で開かれ、80歳未満の枢機卿115人の投票で次期法王を決める。この間、コンクラーベに出席する枢機卿はツイッターへの投稿も含めて外部との接触を禁じられる。宿泊施設でもインターネットは利用できないないという。
次期法王の有力候補とされるイタリアのジャンフランコ・ラバシ枢機卿は28日午前のツイッターで、数日の間不在になるとツイートした。