屋内向け位置情報システムに熱視線 アップルも新興企業買収
WiFiSLAMをはじめとする新興企業は、従来の全地球測位システム(GPS)にスマートフォン搭載の加速度センサーや方位センサーなどを組み合わせることで、より正確な位置情報を得る技術の開発に取り組んできた。
一般的なGPSは約9メートル四方までの範囲しか特定できないのに対し、同社の技術では約2.4メートル四方の場所を特定することが可能になったという。
こうした技術によって、たとえばスーパーで買い物をしている時、目の前にある商品の情報が簡単に得られるようになる。一方でスーパー側が買い物客のいる場所を把握し、安売り情報などを提供してくることも考えられる。
アップルはまず、主要都市の主な建物について、内部の配置データを集める作業から始めることになるだろう。便利なサービスが普及する一方で、ユーザーのプライバシーをどう保護するかが問題になりそうだ。