近代の「史上初」発明品オークション、「アップル1」も

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今回出品される「アップル1」は、現在でも動作する希少な6台のうちの1台 写真提供=AUCTION TEAM BREKER

今回出品される「アップル1」は、現在でも動作する希少な6台のうちの1台 写真提供=AUCTION TEAM BREKER

(CNN) 米アップル共同創業者の故スティーブ・ジョブズ氏らが同社初のコンピューターとして売り出した「アップル1」など、17世紀から21世紀にかけての「史上初」の発明品を集めたオークションが24日にドイツのケルンで開かれる。17世紀の機械式計算機や100年前の電話機なども出品される予定だ。

今回出品されるアップル1は、現在でも動作する希少な6台のうちの1台。ファンや収集家、博物館などの関心は高く、落札価格は40万ドル(約4000万円)と推定される。

このコンピューターは、ジョブズ氏と共にアップルを創業したスティーブ・ウォズニアック氏が手持ちのHP製計算機を、ジョブズ氏が愛車のフォルクスワーゲンを売って資金を工面し、ウォズニアック氏が手作業で組み立てたという逸話が残る。

当時製造された約200台のうち、現存するのは50台未満とされ、稼動するのはそのうちの6台のみだという。

アップル初期の製品では「アップル・リサ」も出品予定。いち早くグラフィカルインターフェースとマウスを装備し、現代のデスクトップコンピューターの原型となった。ただ、競合するIBMの製品に比べてはるかに高額だったことから販売は振るわなかったが、オークションでは高値が付くことが予想される。

一方、発明家のブレーズ・パスカルが1642年に製造した機械式計算機は、現代のマイクロプロセッサにつながる発明とされる。今回出品されるのは20世紀に再現されたマシンで、推定落札価格は3万~5万ドル。

このほか1895年に登場した初期のタイプライターや、蒸気機関の発明で知られるジェームズ・ワットが発明した携帯式コピー機、1905年製の卓上型電話機などが出品される。

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