米アップルの1~3月期決算、18%の減益
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルが23日発表した1~3月期の決算は、純利益が95億ドル(約9500億円)と、前年同期から18%近く減少した。
粗利益率も37.5%と、前年同期比で10ポイント近く低下した。ただし、純利益の減少幅が市場予想より小さくとどまり、売上高は436億ドルと予想を上回ったことから、アップル株はこの日の時間外取引で一時、5%前後値上がりした。
減益の背景には、顧客の多くが価格の安い旧モデルの「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」を選んでいるという傾向がある。iPhoneの販売台数は3740万台で、前年同期の3510万台から増加したものの、過去4年間にわたって前年の2倍を記録してきたペースに比べると鈍化が目立つ。
アップルは同時に株主への還元策として、保有する1447億ドルの現金の一部で配当金を増額し、自社株の買い戻し額を昨年発表した100億ドルから同社史上最大規模の600億ドルまで拡大すると発表した。
4~6月期については売上高が市場予想を下回る345億ドル、粗利益率も36~37%にとどまるとの見通しを示した。