ボリビア大統領もCIA元職員の受け入れを表明
(CNN) 南米ボリビアのモラレス大統領は6日、米国家安全保障局(NSA)の監視活動を暴露した米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン容疑者の亡命申請を受け入れると表明した。
世界20カ国以上に亡命を申請しているスノーデン容疑者に対し、5日には南米ベネズエラのマドゥロ大統領が受け入れを表明。中米ニカラグアのオルテガ大統領も「状況が許せば」受け入れると述べていた。
モラレス大統領は先週、専用機にスノーデン容疑者を同乗させているとの偽情報が流れて欧州数カ国に領空通過を拒否された騒ぎを巡り、米国への怒りをあらわにしていた。ボリビアの米大使館閉鎖も辞さない構えを示し、亡命申請受け入れをこの騒ぎへの「妥当な抗議」と位置付けた。
一方、アイスランド議会で同容疑者の亡命案の審議が拒否されるなど、この3カ国以外の各国からは申請を却下する返答が相次いでいる。
スノーデン容疑者は滞在先の香港からロシアへ渡り、6月23日からモスクワ・シェレメチェボ国際空港の乗り継ぎエリアにとどまっている。
ロシア当局は次第に当惑の色を濃くしているとみられ、「ベネズエラ亡命がベストだ。シェレメチェボに住みつかせるわけにはいかない」(プシュコフ下院議員のツイート)などの声も上がり始めた。