米AOLのCEO、電話会議中の解雇を謝罪
ニューヨーク(CNNMoney) 米インターネットサービス大手AOLのティム・アームストロング最高経営責任者(CEO)は13日、同僚1000人が参加する電話会議のさなかに従業員のアベル・レンズ氏を解雇したことについて、謝罪していたことが明らかになった。
アームストロング氏は9日、AOL傘下の地域ニュースサイト「パッチ」の事業計画について電話会議で説明。その最中に、パッチのクリエーティブディレクター、アベル・レンズ氏がアームストロング氏の写真を撮ろうとしたため、アームストロング氏はレンズ氏をその場で解雇した。その様子は、電話会議に参加した全員が聞いていた。
CNNMoneyはアームストロング氏が13日に従業員に送信したメモを入手した。その中でアームストロング氏は、公の場でレンズ氏を解雇したことは「誤り」だったと認めた。
またアームストロング氏は「多くの従業員のキャリアや生活に関する難しい議論の冒頭で、つい感情的になってしまった」と述べた。AOLはパッチのサイト数を900から600に削減する意向で、パッチの従業員数百人が解雇となる可能性が高い。
またアームストロング氏は、解雇したレンズ氏についても、「人間的なレベルで、アベルに対して公正を欠いた措置だった」とし、「あのような形で解雇したことについて」レンズ氏に個人的に謝罪すると付け加えた。
しかし、レンズ氏の解雇自体は覆っていない。アームストロング氏によると、レンズ氏は内密の会議では、従業員が自由に発言できるよう、写真撮影や録音をしないよう警告されていたという。