警察署長求む、募集ビデオがネットで話題に 米オレゴン州
(CNN) 米オレゴン州ヒルズボロ警察が作成した警察署長の求人ビデオが、動画共有サイトのユーチューブで話題を呼んでいる。
ビデオには本物の警官のほか、プロの俳優も犯人役で登場。現場に出動する警官たちの日常や署内の様子などをユーモアを交じえて描き、「こちらが通信指令係のアーリーンです」「911にかけると彼女につながります」といった軽いノリで紹介する。
ヒルズボロ警察広報のマイケル・ルーチス氏はこのビデオについて、「私たちのオープンな文化を表現したかった」と説明。「軽卒な姿勢で仕事に臨んでいるわけではなく、あらゆる状況に前向きな姿勢で臨んでいる」と強調した。
撮影は6月上旬の3日間をかけ、経費の9200ドル(約90万円)は広報宣伝予算から拠出したという。
地元紙によれば、ヒルズボロ警察では労使紛争が原因で署長が3月に辞任。後任の署長代理も職場環境に不服を申し立てられて6月に辞任した。これについてルーチス氏は、職場環境は大幅に改善されたと説明している。
ネットではビデオに対して批判的なコメントも寄せられているが、「警官たちと実際に会ってもらえれば、意図は伝わるはず」とルーチス氏は言う。
ちなみにヒルズボロ警察署長の年棒は、10万1916~13万7880ドル(約1000万~1350万円)となっている。