米NSA、スペインでも通信傍受か 地元紙報道
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)がドイツのメルケル首相の電話を盗聴するなど欧州の各国で監視活動を行っていたとされる問題で、スペインのパイス紙は新たに、NSAがスペインの当局者や政治家に対する監視活動を行っていたと報道した。スペイン政府は28日、ジェームズ・コストス駐マドリード米大使を呼び出して事情を聴いた。
同国のムンド紙も同日、NSAがスペインで30日間に6000万件の通話記録を収集していたと報じた。通話内容は録音していなかったが、電話機の製造番号、電話番号、位置情報、通話時間を収集していたと伝えている。
スペイン外務省は同日、「一部の活動は、もし事実だとすれば不適切であり、同盟国間、友好国間では容認できない」との声明を発表。コストス大使に対し、二国間関係における信頼環境を維持することの重要性を伝えたと発表した。