米、世界の指導者35人の通話を監視か 英紙
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)がドイツのメルケル首相の電話を盗聴していたと伝えられた問題を巡り、メルケル首相は欧州連合(EU)首脳会議出席のため到着したベルギーのブリュッセルで24日、欧州と米国との信頼関係を「再構築」しなければならないと語った。
一方、英紙ガーディアンは同日、かつてNSAの活動にかかわっていたエドワード・スノーデン容疑者が流出させた資料を根拠として、NSAが世界の指導者35人の通話を監視していたと伝えた。この資料はオバマ大統領が就任する以前の2006年のもので、盗聴されていたとする指導者の氏名は明らかにしていない。
この資料によれば、指導者の電話番号は、米当局者がNSAに提供した200件の一部だったという。
NSAによる同盟国の監視疑惑が相次いで浮上する中で、EU首脳会議では米国に対する各国の怒りが噴出する可能性もある。メルケル首相は「友人間でのスパイ行為は許されない。我々は今、どのような情報保護対策が必要か、透明性をどう確保するかについて協議しなければならない」と強調した。