フェイスブックが暴力的映像の禁止を解除、物議醸す
ロンドン(CNNMoney) インターネットの交流サイト大手フェイスブックが、暴力的な映像の掲載禁止を解除する方針を示し、物議を醸している。
フェイスブックは今年5月、頭部切断などの残虐場面を映した動画が掲載されているとの指摘を受け、該当する動画を削除するとともに、こうした内容への対処を再検討すると表明。暴力的な映像の掲載を暫定的に禁止する措置を取っていた。
この措置について、フェイスブックはこのほど、ユーザーが暴力を賛美するのではなく、暴力非難の意識を高めることを目的とする場合は、動画掲載を認めると発表した。判断の基準は明示されていない。
方針変更は英BBCテレビが最初に伝え、ツイッター上などでユーザーらからの抗議が相次いでいる。キャメロン英首相も「フェイスブックが処刑映像を掲載するのは無責任だ」とツイートした。
フェイスブックでは、肌を露出したり麻薬を使用したりする場面の画像や動画の掲載が禁じられている。残虐映像が認められる一方で母親の授乳シーンが禁止されかねないという矛盾を指摘する声も上がっている。