マララさん、英女王に面会 教育の重要性を強調
(CNN) パキスタンで女子教育の権利を訴えてイスラム武装勢力タリバーンに銃撃され、世界的に有名になったマララ・ユスフザイさん(16)が21日までに、英エリザベス女王夫妻の招きでバッキンガム宮殿を訪れた。
父親に付き添われてエリザベス女王とフィリップ殿下に面会したマララさんは、出版されたばかりの回想録「アイ・アム・マララ」を進呈。「お会いできて光栄です」とあいさつしたマララさんに、エリザベス女王は「本当にどうもありがとう」と応じた。
マララさんはさらに、「この国でも学校へ行けない子どもがたくさんいると聞きました。私たちが力を合わせて、すべての子どもが教育を受けられるようになることを願っています」と訴えた。
フィリップ殿下はこの言葉に、「子どもたちが学校に行くのは、親が子どもに家にいてほしくないと思っているからなんだ」と独特の冗談で応じた。
マララさんは昨年、パキスタンでタリバーンに銃撃されて頭部に重傷を負い、英国に搬送されて手術を受けた。回復した後も英国に滞在し、教育の権利を訴える活動を続けている。
11日には米ホワイトハウスでオバマ大統領夫妻に面会し、米国がパキスタンで行っている無人機攻撃はテロをあおる危険があると訴えた。