スノーデン元職員、「任務は完了」 米紙とのインタビューで
2.「室内飼いの猫」の生活
ゲルマン記者によると、モスクワ市内でのインタビューは14時間以上に及んだ。スノーデン元職員はその間カーテンを開けることも、外へ出ることもなかった。
自分の生活を「室内飼いの猫のよう」と表現し、酒も飲まずにラーメンとスナック菓子を食べて暮らしていると話した。「外出する気になれないし、その必要もない。何かを見に行く、人に会う、用事をこなすといった目的がある時以外は、家の中で座ったり考えたり書いたり話したりしているほうが有意義だ」と語った。
インターネットは常に利用し、ジャーナリストや弁護士と毎日連絡を取っている。差し入れの本は読まず、ネットから情報を入手している。
ゲルマン記者によれば、ロシア当局にどの程度監視されているのかは不明。随行者などの姿はなかったという。
3.暴露の前に警告した
スノーデン元職員は暴露劇の直前まで、NSAの契約職員としてハワイの作戦本部に勤務していた。周囲にはNSAの活動に疑念を抱く同僚や上司もいて、米国市民が監視対象になっていることを知るとだれもが驚いた。「それ以上聞きたくない」と不快感を示す人もいたという。
NSA側は同紙の取材に対し、「スノーデン氏が問題を指摘していたとの主張を裏付ける証拠は見つからなかった」とコメントしている。