NSAの通信傍受拠点は英南西部の町、20以上のアンテナ群

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イングランド南西部のブード町。奥にアンテナ群やドームが見える

イングランド南西部のブード町。奥にアンテナ群やドームが見える

(CNN) 米紙ニューヨーク・タイムズなどは20日、米国家安全保障局(NSA)がイングランド南西部ブード町を主要拠点に世界規模での情報監視活動を実施していると報じた。米中央情報局(CIA)元職員スノーデン容疑者が提供した機密文書で判明したとしている。

NSAが利用していた同町の傍受施設は「英政府通信本部(GCHQ)ブード」と呼ばれるもので、20以上のアンテナが大西洋、インド洋、アフリカや中東地域などの上空を飛ぶ通信衛星をとらえている。

同紙は、GCHQブードは欧州などの政府要人の通信を盗聴する極めて重要な施設と報じた。タイムズ紙の今回の報道は、英紙ガーディアン、ドイツ週刊誌シュピーゲルも共有した。

機密文書には約1000の組織や個人の電子メールのアドレスや電話番号も記されていた。これら組織には、欧州連合(EU)、イスラエル政府、アフリカ諸国首脳、国連児童基金(ユニセフ)や国際医療援助団体「世界の医療団」も含まれた。

監視対象となった個人や組織別の情報収集量は不明だが、ニューヨーク・タイムズ紙は「会話ややりとりしたメッセージの断片的な内容が盛り込まれている」と伝えた。

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