スノーデン元CIA職員、ブラジルに公開書簡 捜査協力の申し出
(CNN) 米国家安全保障局(NSA)などによる情報収集活動を暴露し、現在ロシアに一時亡命中のエドワード・スノーデン元中央情報局(CIA)職員が18日までに、ブラジルに公開書簡を送り、同国を対象としたNSAの活動についての捜査に協力を申し出た。
スノーデン元職員が暴露した情報を英紙ガーディアンで最初に伝えたジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏によると、公開書簡は同氏のパートナー、デービッド・ミランダ氏が交流サイト(SNS)のフェイスブック上に持つページなどに投稿された。
元職員はこの中で、「ブラジル国民を標的とした米政府の犯罪の疑い」について、ブラジル側の捜査に協力したいと表明。過去にも同国議会に協力の意向を伝えていたが、米国に妨害されて南米に到達することさえできなかったと主張し、「どこかの国から恒久的な亡命の許可が得られない限り、米国は私の発言を妨害し続けるだろう」と述べている。
ブラジルでは9月、ルセフ大統領がNSAの監視対象になっていたとの情報が流れ、フィゲイレド外相らが「容認できない」と強く反発した。一方でブラジル政府は先月、同国が2003~04年にロシアやイラン、米国からの外交官を監視対象としていたことを認めた。