スノーデン元CIA職員、ブラジルに公開書簡 捜査協力の申し出
元職員は書簡でブラジル国内の主要都市の名を挙げ、「あなたがサンパウロで携帯電話を持ち歩いていたらNSAはその位置を追跡することができるし、実際に世界中で毎日50億回もこれを実行している。フロリアノーポリスに住む人があるウェブサイトを閲覧したら、NSAはその時刻や操作内容を記録する。ポルトアレグレの母親が大学生の息子に電話をかけて試験がうまくいくようにと話せば、NSAは通話記録を5年以上保管する。特定の人物の名誉を損なう必要が生じた場合に備え、だれが浮気をしていてだれがポルノサイトを見ているかも追跡している」と訴えた。
さらに、米議員らは「心配ない」「これはスパイ活動ではなく、皆さんの安全を守るための情報収集活動だ」と主張するが「それは間違っている」と述べ、「具体的な疑いに基づいた合法的な捜査とはまったく違う。テロ対策とは関係なく、経済、政治的な権力を狙った活動だ」と批判した。
スノーデン元職員は近く欧州議会の委員会で、NSAが世界各国で展開する活動全般に関し、ビデオを通して証言する見通し。情報筋によると議会の一部では証言に反対する声も上がったが、支持する意見が過半数を占め、来年1月にも実現するとみられる。ビデオを生中継とするか、事前に録画するかはまだ明らかでない。