グーグル、ソチ五輪で検索画面を変更 LGBT支援狙い?
(CNN) 米ネット検索大手グーグルは7日、ロシア南西部ソチで同日開幕した冬季五輪に合わせ、競技選手を赤、黄、青など6色の中にあしらったロゴを使い、五輪憲章ではいかなる差別も否定されているとの字句も添える検索トップ画面を登場させた。
6色などを使った虹色の模様は同性愛者、両性愛者や性同一性障害者らの権利擁護を示す象徴ともされる。グーグルの今回の対応は、ロシアで昨年夏に成立し、人権侵害として国際社会から批判を浴びた同性愛宣伝禁止法を意識したものともみられる。
ソチ五輪に参加する同性愛者の選手だけでなく、同性愛の権利を擁護する世界規模の支援者らへの連帯のメッセージとも受け止められている。
グーグルはこれまで主要な記念日などを迎え、「Doodle」と称して検索トップ画面のロゴを変更している。
同性愛宣伝禁止法が発効した際には五輪精神に反するなどとの批判が国際社会で起きていた。欧米諸国の一部指導者は同法に反発し、ソチ五輪開会式のボイコットも宣言した。
これに対しロシアのコザク副首相は最近、五輪の観戦客や出場選手に同性愛の権利の宣伝をしないよう警告。ソチのパホモフ市長は先月、同市にゲイはいないと示唆する発言で冷笑も買っていた。