iPhone連動の車載システム、各国メーカーが採用
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは3日、各国の自動車大手と組んでスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」と車載システムを連動させる新システム「CarPlay」を提供すると発表した。
CarPlayはタッチスクリーン式の画面で操作でき、ハンドルのボタンを押すとiPhoneの音声操作機能「Siri」が起動する。運転しながら通話や留守番電話の再生、メールの読み上げと音声入力などの操作ができるほか、アップルの地図サービスを使った道順案内や、音楽配信サービスなども利用できる。
iPhoneは充電ケーブルを使って接続する。利用できるのはiPhoneの「5」と「5c」「5s」のみ。
CarPlayを搭載した車はまず年内にボルボ、フェラーリ、メルセデス・ベンツから登場する。続いてBMW、フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ(GM)、ホンダ、現代自動車、トヨタ自動車などの各社からも発売予定だという。
アップル幹部のグレッグ・ジョスウィアック氏は新システムについて、「運転中にほとんどわき見をせずにiPhoneを使えるようになる」と説明する。
米政府の統計によると、わき見運転による2012年の死者は3328人、負傷者は42万1000人に上った。携帯電話使用はその筆頭原因になっている。
ただ米当局は、たとえハンズフリーであっても、運転中に携帯電話を使えば注意力が散漫になり、事故を起こす確率は大幅に増えると警告している。