110億円分のデータ盗まれる、米軍やマイクロソフトが被害
ニューヨーク(CNNMoney) 米司法当局は2日までに、米軍や米マイクロソフトのコンピューターネットワークに侵入して1億ドル(約110億円)以上に相当するソフトウエアなどのデータを盗んだとして4人の男を起訴した。
起訴状によれば、4人はアパッチ攻撃型ヘリコプターの操縦訓練に使うソフトウエアをはじめ、マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox One(エックスボックスワン)」やゲームソフト関連のソースコードや技術仕様書を盗んだという。
米連邦捜査局(FBI)によれば、犯行は2011年1月から今年3月にかけて行われた。4人は共謀して盗んだデータを「利用、共有、売却」したとされ、その利益とみられる62万ドルも押収された。
4人は18~28歳で、1人はカナダ在住で残り3人が米国在住。カナダ人と米国人の2人については、共謀してコンピューター詐欺と著作権侵害を行ったとしてすでに裁判が進行中で、それぞれ有罪を認めている。
司法省は、外国に本拠を置く個人が米企業をハッキングし、企業秘密を盗んだことで有罪判決を受ける初めての判例となるのではないかとしている。