米当局、ロシア人ハッカーに3.6億円の懸賞金
ワシントン(CNN) 米連邦捜査局(FBI)と国務省は24日、サイバー犯罪集団のリーダーとして指名手配しているロシア人ハッカー、エフゲニー・ボガチョフ容疑者の逮捕につながる情報の提供者に、最高300万ドル(約3億6000万円)の懸賞金を支払うと発表した。
ボガチョフ容疑者は、コンピューターウイルスなどを使ったサイバー犯罪を繰り返した疑い。現在ロシアにいるとみられる。
連邦検察が昨年6月に発表したところによると、ロシアとウクライナの集団が操っていたとみられる「ゲームオーバー・ゼウス」と呼ばれるウイルスには、中小企業などで100万台以上のコンピューターが感染。被害総額は1億ドルを超えた。
同容疑者はさらに2013年以降、コンピューター上のファイルを暗号化して読めない状態にするウイルス「クリプトロッカー」で米国を中心としたコンピューター約20万台を攻撃し、所有者に身代金を要求する手口で、推定2700万ドルを脅し取ったとされる。